gluを通して私たちがお手伝いできること

2018.12.21  /  考え方

アタラの鹿毛です。アタラにジョインして間もなく1年になります。日々、多くのお客さまからgluの問い合わせをいただき、お話しする機会をいただいております。

お客さまとの対話の中で、私たちがgluを通してお手伝いできることや、すべきことがだいぶ整理できてきたので、レポーティングコラムとしてまとめてみたいと思います。

gluを導入することのメリットと解決できる課題

ご提案の際にお持ちする資料は、広告代理店・広告主の課題列挙から始まっています。


こういった課題を解決するために作られたのがgluです。次の①②③に費やされている時間や人手を限りなく0に近づけ、こういった業務に関連するリスクを減じて生産性を高めることを目的としてgluは設計されています。そして、多くの広告代理店さま、事業主さまにご活用いただいております。

① 社外向け、社内向け定形レポート業務
運用型広告の業務には必ず定形レポート業務がついて回る。これが非常に作業時間とリソースを要する業務であり、作業者にとっては「ツラい」仕事であり、マネジメントにとっては業務の「生産性が上がらない」「トラブルの発生源」である。

② それに関わる人為的ミス
人間が作成している限り、一定の割合でミスが発生し、事前に気がつけばレポートの作り直しで済むが、客先や経営陣への提出後にミスが発覚すると大きな問題に発展する。レポートの種類や量が多いため、こういったミスは少なくない頻度で発生し、それが業務上の信用や企業の体力を奪っていく

③ 洞察を得るため、レポートするための広告媒体管理画面ログインの手間
運用型広告は、管理画面上で状況把握、洞察、改善アクションを行うことができるが、俯瞰するために管理画面にログインし、csv出力、Excelで表組みやグラフ化する工程が発生する。管理する広告媒体や機能は増え続けており、各管理画面にログインすること、ログイン後この作業を繰り返す負荷はより大きなものになっている

 

gluを活用いただいているお客さま、事例

少し前までは、主に広告代理店さまにご活用いただいておりました。大手の代理店さまでは数百、数千の広告アカウントの管理をされており、そこでは月間数千時間分の業務時間削減を実現されています。
また、この2年ほどで事業主さまの導入が増えております。背景としては以下の通りです。

  • 運用型広告や自社サイト、ソーシャルの事業主自身での運用(インハウス運用)
  • CDP、BIツール導入、自社マーケティング活動のダッシュボード構築

こうした、サイト誘引や顧客獲得のデータと、顧客データやセールスなどビジネスのデータを統合し、ダッシュボードで視覚化、得られた洞察をバリューチェーン全体の施策に反映させる取り組みが進んでおります。
その際に、サイト集客や顧客獲得を担う運用型広告データを正規化したうえでBIツールやダッシュボードにつなぐ必要があり、そのためのツールとしてgluを活用いただくケースが増えています。

※gluの事例紹介 https://glu.atara.co.jp/interviews/

gluの価値の本質

gluの価値をシンプルに定義すれば以下の2点に集約されます。

  • 運用型広告レポートのExcel作業自動化
  • 運用型広告データの正規化とダッシュボードへの供給

その本質は、これら含むマーケティング活動におけるデジタル取り組みについて回る、業務の生産性向上と、それにより確保される人的リソースを投じたクオリティの引き上げを支援することです。
機械が得意なことと人間が得意なことを分け、機械が得意なことはgluで、人間は人間が得意なことに注力することが成果やモチベーションの向上につながると考えております。

株式会社電通発表の「2017年日本の広告費」によれば、ネット広告媒体費の約8割は運用型広告とレポートされており、現在の広告やマーケティング取り組みにおいて、この部分に対する戦略やエグゼキューションは避けて通れるものではありません。この業務に付随する生産性や業務効率の改善が、残業時間の圧縮や離職率の改善、働き方改革にもつながっており、人材の採用難や人件費圧縮の視点においても現場サイドの課題でありつつ、マネジメント、経営サイドが正面から取り組むべきテーマと考えております。

gluの特徴

  • 社外向けレポート、社内向けレポートの自動化

社外のお客さま向けレポートの自動生成がgluの代表的な使われ方ですが、社内部署ごとの会議での予実管理、業種別レポート、経営向けのレポート、マネージャー会議用レポート、お客さま向けの請求書作成ツールとの連動など、多くのお客さまが社内向けにも活用されています。
社内外問わず、会議体やタスクごとに定形レポートを自動生成し、会議や報告のためのレポート作成業務を0に近づけることで、リードタイム圧縮と人為的ミスの撲滅を両立させていきます。

  • レポートフォーマットの自由度の高さ、既存レポートの自動化置き換えの推進による業務効率改善

Excelで表現できるあらゆる図表フォーマットに対応できるため、社内外で活用されているExcelレポートをそのまま自動生成することが可能です。(ツールに業務を合わせるのではなく、業務にツールを合わせることが可能。レポートは過去の経緯やニーズウォンツを具現化したものなので、レポートは現状を極力活かせる)
また、ダイスによる自由な切り口の設定ができるため、レポートが必要なさまざまなシーンやタスク毎に最適なレポートを自動生成でき、切り口の保存と共有ができます。

※自由なグルーピング/集計を可能にするダイス機能 https://glu.atara.co.jp/blog/dice/

  • 対応する広告媒体の数とAPIの仕様変更への対応

アタラメンバーの約半数がエンジニアであり、市場やお客さまのご要望、仕様変更に応え続ける開発リソースを持っております。ビジネスメンバーの多くはGoogle、Facebookなどの広告媒体や、運用型広告に長けた代理店での豊富な運用経験、そしてデータビジネスの経験を有しており、運用現場の理解や最新の情報、各媒体やダッシュボードベンダーのキーマンとのパイプラインを持っております。

※ビジネスメンバーのブログ https://unyoo.jp/

gluのこれから

お客さまとの対話を通して、レポート作業に関してまだまだ手作業での対応に依存している会社、手作業の局面が多いと感じています。繰り返しになりますが、今後さらにレポートすべき媒体や機能、テーマ、局面は増えてまいります。2018年だけでみてもGoogleの各広告機能の整理統合やリネーム、広告媒体としてのアマゾンの躍進、LINEの広告刷新など多くの出来事がありました。19年以降も連続的に大きな変化があるでしょう。同時に、現場の方々の残業時間圧縮やよりよい働き方を整えるため、また経営視点でも採用難、人件費圧縮、生産性向上といった課題解決のために自動化を検討すべきと考えます。

また、得意先や経営へのレポートもExcelからダッシュボードへ、いわゆる「脱Excel」が加速していく兆しを感じます。運用する広告や機能の拡大とともに、レポートや情報共有、会議体のありかた、さらには働き方自体も大きく変わっていきそうです。Excelレポート自動生成のさらに先にお客さまと共に歩んでいけるよう私たちも進化していく所存です。

ここに書いた課題やソリューションに思い当たるところがある、興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。gluがお役に立てるケースも多いのではと思います。
逆に、いただいた課題がgluの得意領域ではない場合は、そのこともはっきりお伝えすることが私たちの務めと思っております。また、レポートや活用の自由度が高いことがgluの特徴ですが、ご導入いただくお客さまにも主体的に取り組んでいただき、業務フローを定め、トレーニングを受けていただく必要のあるツールでもあります(運用型広告を自ら運用できるスキルレベルであれば、問題なくご利用いただけます)。

お話しできる日を楽しみにしております!