Amazon広告データの自動収集で工数が大幅削減 海外アカウントデータの収集・分析も可能に
- 作業時間の削減
- API連携
- BI/ダッシュボードへの出力
- オートコンパイル機能(レポート自動作成機能)
- 事業会社
gluの評価ポイント
・Amazon広告のデータを自動レポーティング
・データ収集が自動化され、海外アカウントデータの分析も可能に
・gluがブランド支援を強力にアシスト
花王株式会社
DX戦略推進センター
稲葉里実様
瀧柳七海様
コーポレートサイト https://www.kao.com/jp/
日本を代表する消費財メーカーである花王株式会社様では、デジタルを駆使したビジネス改革を実現するための柱として、2021年1月にDX戦略推進センターが設立され、様々な社内データの統合・分析・可視化を実施されています。
同センターでは、Amazon広告の自動データ収集手段として2020年10月よりgluをご導入いただいています。本インタビューでは、gluを導入していただくことで解決した課題や効果、今後のご活用の展望について伺いました。
■革新的な生産性向上を目指すデジタル部門を新設
-まずはお二人の自己紹介をお願いします。
稲葉:DX推進センター所属の稲葉です。普段の業務では、花王には様々な事業がありますが、その中でもコンシューマープロダクツ事業やブランド支援のためのデータ解析、EC系データのダッシュボード開発など、顧客を起点としたデータ分析でビジネスを率先するような活動に従事しています。
瀧柳:同じくDX推進センター所属の瀧柳です。
-お二人の所属するDX推進センターにて、「glu」をお使いいただいているということですが、そもそもDX推進センターとはどのような部署なのでしょうか。
稲葉:花王では2020年12月に中期経営計画「K25」という5カ年計画を発表しました。K25にはいくつかの目標があるのですが、ライフケア事業の立ち上げや、既存商品の強化などいくつか目標が設定されており、その中の一つにデジタル技術を使った抜本的なビジネス改革が掲げられています。
そこで2021年1月に、デジタルを駆使したビジネス改革を実現するためDX戦略推進センターが新設されました。今まで人が時間を掛けてやってきた部分をAIやデジタル技術を使って自動化することで、革新的な生産性向上を目指します。また、事業の強化のためUX/CXによって生活者へ新たな価値・体験の提案も行っています。
稲葉:我々の所属するDX戦略推進センターのデータ分析チームは、特に、お客様を深く客観的に理解し、DXによるビジネス改革を推進するためにどうデータを活用していくのか、といった部分を担っています。
-ありがとうございます。K25というビジネス改革を背景に立ち上げられたDX戦略推進センターにおいて、gluをどのようにお使いいただいているのでしょうか。
瀧柳:基本的に弊社では、広告の配信結果や実績等のレポートデータを毎日収集し、社内データベースに自動連携して蓄積しています。蓄積したデータはBIシステムで可視化をし、売上データ等と掛け合わせて分析したり、運用状況やパフォーマンスをビジュアライズすることで迅速に最適化のためにアクションできるようにしたりして活用しています。
様々な広告媒体を運用していますが、その中でもAmazon広告のレポートデータ収集にgluを活用しています。
■自動化でさまざまなデータ収集が可能に
―導入前はどのような課題を抱えていたのですか。
瀧柳:gluを導入するまでは日本の広告アカウントだけを週1回手動でダウンロードして、それを社内データベースに手動でアップロードする作業を複数人で行っていました。しかしそれでは工数がかかりすぎるため、なんとか自動化したいという課題を抱えていました。我々自身がシステムを開発することも考えましたが、開発コストの問題や、APIのアップデートに対応できないなどの問題があり、それは現実的ではありませんでした。
-では、gluを活用しようと思われたきっかけについても教えてください。
稲葉:我々が自動レポーティングツールの導入を検討しはじめた2020年末当時、アマゾン広告のAPIと連携できていて、かつ自由度高くデータが取得できるレポーティングツールは他になかったと記憶しています。そのため、gluでできることをご説明いただいてすぐに導入を決めました。
-実際に導入してみていかがでしたか。
瀧柳:実際に使う前に、御社でトレーニングを実施していただけるということで、私たちも2回ほど受けさせていただきました。そこで初心者にもとても分かりやすい説明をしていただいたので、使ってみて分かりづらいとか使いづらいと感じたことはほとんどありませんでした。
gluを導入してからはすべて自動でやってくれるので、今では日本国内だけでなく、海外のアカウントを含むたくさんのアカウントをつながせていただいております。全部で22アカウントぐらいありますね。
―ありがとうございます。サポートとのやりとりにはBacklogをお使いになっているようですね。
瀧柳:はい。分からないことがあったらBacklogを開いて、チャット感覚で質問するとすぐ対応していただいています。データの不具合があったときもすぐに対応していただけるので、本当にありがたく使わせていただいています。
―手動更新していた工数が省かれたことによって、海外アカウントのデータも蓄積できるようになったというのは、分析できるデータとしてのインパクトも大きそうですね。
瀧柳:グローバル展開している企業としては非常に嬉しいポイントです。やはり運用しているブランドそのものが国によって違いますし、各ブランドへの投資金額も国によってまったく異なります。
gluを導入したことで各国のAmazon広告データを、タイムリーに横並びで見ることができるようになったので、今後は国ごとのブランドの購買傾向や広告の配信傾向などを分析し、グローバルな花王としての広告運用の知見を溜めていきたいと考えています。
―御社は洗剤やシャンプーなど色々な消費財を提供されていますが、検索キーワードごとのボリュームと、関連するデータをAmazon広告からピックアップして、それを各商品の事業部の担当の方に共有されているとのことですね。Amazon広告を通してブランド支援をなさっている点がとても素敵だと思います。
稲葉:おっしゃるとおり、われわれの目的はUX/CX強化による事業支援にあります。広告を配信することが仕事なのではなく、その先にいる顧客を理解するのが真の業務遂行目的だと思っています。上流にあるKPIの設計から施策への落とし込み、その結果に基づいた改善までを一気通貫に同じ目線で追えるようにするべく日々邁進しています。gluは我々の成し遂げたい事を達成する上で欠かせないピースになっていると言えます。
―今後gluに期待していることがあれば教えてください。
瀧柳:gluに対して困っているポイントはあまりありませんが、強いていえば、例えばAmazon広告で、レポートのデータ量が大きいものだと取得の時間が掛かってしまうところでしょうか。仕方がないとは思うのですが、短縮できるとさらにいいのではないかと思いました。
また、Amazon広告は広告媒体としては比較的新しい媒体ということもあり、頻繁にアップデートされています。新しい指標もどんどん取れるようになってきていますので、そういった新指標についても、今後も引き続き対応していっていただけるとありがたいですね。
―gluを業務改革やブランド支援の一手段としてご活用いただけているとのことで、非常に嬉しく思います。本日はありがとうございました。